「金指原の家」上棟 その1

「金指原の家」の建方を2月7日・8日で行いました。
通し貫を入れながらの建方なので、時間がかかると予想していたのですが・・・。
7日の16:00ごろ現場に到着した時には、すでに、この姿に。

考えが甘かった・・・。
朝の用事を済ませたら、すぐに現場に向かうべきでした。
と、落ち込んでいても仕方がない。
気を取り直して、写真を撮影。


下屋の柱建てには間に合いました。


夕暮れ時のシルエット。


屋根の登り梁。


1階から、2階の床梁を見上げる。
オール真壁で化粧梁なので、工務店さんが気を利かせて、すべて紙巻してくれました。
ものすごく上等な材料じゃないので、紙巻するほどじゃないと言ったのですが、紙を巻いてあるほうが建方の時に大工さんが気を使ってくれるとかで・・・。

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小舞竹について

今回の、金指原の家では”竹”についてずいぶん勉強した(つもり・・・)。
そこで、自分の覚書として。


土壁にするということは決めたんですが、正直甘く見てました。
小舞竹でつまづくとは思っても見なかったというのが正直な感想です。
現在の物流システムから言って、ちょっと考えれば解りそうなものなんですが・・・。

まず、小舞竹の原産地なんですが、黙っていると台湾産とか中国産の輸入物がメインということ。
竹なんて、その辺にたくさん生えているので、当然、国産だと思い込んでいた自分が甘かったです。
輸入だから即悪いということではないのですが、輸入品で問題になるのが”薬剤処理”。
これを避けようと思うと、国産しか選択肢がなくなってしまうのですが、問題は価格。
人件費の差ということになるのか、当然国産のほうが高くなってしまいます。

それから、小舞に適した竹と、適さない竹があるということ。
ちなみに、建築学会のJASS15には、「間渡し竹は、しのだけの丸竹、または、まだけの割り竹で、丸竹は径12mm以上、3年生以上の肉厚のもの、割り竹は径40~60mm、3年生以上のものを4~8個に割ったものとする。」となっています。
建築基準法には、竹の材質についての指定は無いですが、割り竹なら「真竹」か「淡竹(ハチク)」、丸竹なら「篠竹」が良いようです。
日本の竹薮に多い「孟宗竹」は、筍がおいしいという理由でたくさん植えられたそうなのですが、繊維が粗く虫害を受けやすいので、使用しない方が良いようです。

次に、竹には伐り旬があること。
真竹の伐り旬は、9月~11月。
JASS15によると12月から2月がそれに次ぐとなっています。
春・夏に伐った竹は、虫害にかかりやすく、夏に切った竹は、色悪く、弾力無く、耐久性が著しく悪いとのこと。
この記述から考えると、台湾の気候は日本の春・夏といったところなので、虫害に対して防腐処理し、竹の材質からも劣ったものといえるのではないでしょうか。
四国の竹屋さんに聞いた話では、国産の竹は伐り旬から3月までの間は薬剤処理しないで出荷していて、4月以降は防虫処理を行っていると言っていました。
ちなみに、孟宗竹の伐り旬は盆明けから1ヶ月程度の間だそうです。

竹を割るときに、専用の道具があるということ。
道具は、この記事を参照。「小舞竹つくりWS ~金指原の家~
そんなことすら知りませんでした。

今回、輸入竹の話に始まり、国産の竹探し、山に入っての竹の伐採・運搬、竹割り(小舞竹つくり)を、運に恵まれ(?)体験することができました。
土壁一枚つくるのに、思いのほか大変なことに気づかされました。
でも、土壁をつくる(その原材料を入手できる環境)が、日本の原風景のような気がして、ますます、その重要性を感じたのでした。

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