柿渋塗り

「金指原の家」では、窓の面格子を木製にしたので、格子は柿渋塗りにしました。
読んで字のごとく、柿の渋で、撥水効果や防虫効果などがあります。
ただ、効果は数年でなくなるので、定期的に塗り替える必要があります。

もっとも、木部はだんだん汚れていくので、気にしなければ、あとは自然に風化していくのを待つのみでも良いのですが・・・。


紙の温度」で、ペットボトルに入れて売っていたので、和紙を選ぶついでに買ってきました。1260円/L


バケツに入れると、こんな色です。
渋が金属に悪さをするといけないので、塗装用の缶でなくポリのバケツを使用しました。
臭いです。
室内に塗るときには、ある程度覚悟しましょう。


全体にまんべんなく塗ります。(今回は2度塗りにしました)
特に木口は、念入りに塗りました。
塗った直後は、あまり色がついて無いように見えますが、時間が経つにつれて茶色くなってきます。

ミルクペイント

木部の木口の保護をしておいたほうがいいということで・・・。
梁の木口だと、銅板でカバーしてあるものなどを良く見かけます。
また、白いものを塗ってあるものなんかも、よく見かけます。
銅板でカバーをつくる予算などとても無いので、「白いのを塗ろう」ということになったのですが、この白いもの現場で聞いてもなかなか正体がはっきりしません。
(実際に現場で塗っているものはペンキがほとんどだということ。)

ネットで調べたり、職人さんつながりで調べてもらったところ。
?胡粉という、貝殻を砕いたのもを塗る。
?和紙を貼る。
というのが、伝統的な処理のようです。

で・・・、結局、今回はそこまでしなくていいのではないかということで、たまたま東急ハンズで見つけてきた「ミルクペイント」というのを塗ることにしました。


アメリカ開拓時代から引き継がれているものだそうで、主原料は”ミルク”。100%天然素材とのことです。


蓋を開けると・・・。
まあ、普通の水性塗料です。
今回、真っ白じゃないほうがいいのではないかと思い、いかにもミルクっぽい色ですが、白や他の色もありました。


こんな感じで塗りましたが、イマイチ解りづらいです・・・。

シナ合板オイル拭き

天井のシナ合板。
張ってしまったあとでは、塗装が大変なので、張る前に床で塗ることにしています。

塗装に使うオイル(もちろん天然油)ですが、高級なものだと結構値が張るものもありますが、「油なら何でもいい」なんて話も聞きますので、今回はこのオイル。

日清サラダ油を使ってみることにしました。
とりあえず、天然成分100%で、余分なものが添加されて無いということで。
成分は、菜種油と大豆油だそうです。


タオルなどの布に染み込ませて、あとはひたすら拭くだけです。
1回塗りだと塗りムラがあるので、2回塗りしました。


この作業、建築では「オイルフィニッシュ」と誤用されていることが多いのですが、プロダクトデザインや家具にかかわっている方ならご存知のように本来の「オイルフィニッシュ」は全然別の仕様。工程の数も作業の内容も格段に違います。あらぬ誤解を避けるためにも、あえて「オイル拭き」とか「○○油塗り」とかの表現を使うようにしています。

この「オイル拭き」。サラダ油は、初めての挑戦ですが、経過を見守りたいと思います。