農機具小屋の漆喰塗り

「金指原の家」の農機具小屋の漆喰塗りの様子です。
左官屋さんに見本を塗ってもらい、自分たちで上塗りを仕上ました。
なかなか、平らには仕上がりませんが、最後のほうは、納得できる仕上がりになりました。


今回使ったのは、この「本漆喰」という製品。
消石灰に”すさ”他が調合してあります。


水を入れて練ります。
また、パワーミックス登場。注意して練らないと飛び散ります。


左官屋さんのお手本。
金ゴテで平らに塗ってから、仕上げゴテで押さえます。
中塗りがきれいに塗れてないので、厚塗りになってしまってきれいに仕上がらない。と、何度も言われてしまいました。


自分たちも挑戦です。
他の壁も仕上がりました。

手前は、ちょっと失敗してしまった壁。
暑いときの施工は避けたほうが無難なようです。
あと、ちょっとした柔らかさの違いで、ぜんぜん塗り易さが変わってきます。
押さえすぎは、表面がてかてかになってしまって、きれいに仕上がらないので注意しましょう。

ミルクペイントの続き

ミルクペイント自体がどうの・・・という話しではないのですが。
梁の木口に塗ったミルクペイントが、どうもしっくりこない。
事務所に戻ってきて、頭に思い浮かべるたびに、しっくりこない思いが増幅してしまってまして・・・。
どうにも我慢ができず、削って、元に戻すことにしました。

作業は、もちろん私が・・・。

グラインダーを使って、2時間ぐらいかかったでしょうか。
木口には、再度、ウッドロングエコを塗って、元の黒っぽい姿に戻しました。
やはり、こっちのほうがしっくりくる・・・。感じがする。


この週(7/7)には、外壁の漆喰が塗れていました。
白い壁だけに、濃い色の木口の方が似合っているような気がします。

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のれん打ち

金指原の家の工事も仕上げの最終段階に入ってきました。
左官工事の中塗りが始まるので、”ちり廻り”の処理として、”のれん打ち”を行いました。


”のれん”とは、こんなもの。
竹の棒に麻布が貼り付けてあって、釘が等間隔に打ってあります。
これを、柱や梁に打ち付けていきます。
金指原の家では、柱には、あらかじめ”ちりじゃくり”がしてありますが、そのほかの”ちりじゃくり”の処理がしてないところに、この”のれん”を打ち付けていきます。
ちり廻りの処理には、このほかに”ひげこ”というものを打つこともあります。

さて、なぜ”ちり廻り”の処理をするかというと、土壁は塗り時には水で捏ねたものを塗りますので、その乾燥とともに縮んでいきます。壁の土が縮んでいくと、柱や梁などとの間に隙間ができますので(よく、壁の隙間から隣の部屋が見えるなんていいますよね)、その防止のためにちり廻りの処理が必要になってきます。
”ちりじゃくり”は、あらかじめ柱や梁に溝をつくっておき土を余分に塗ることで収縮による隙間を防止する方法で、”のれん”や”ひげこ”は、土が収縮する力に対して、のれんやひげこが引張って隙間ができることを防止する方法といったところでしょうか。


こんな感じで、梁に打ち付けていきます。

この”のれん”ですが、20cm程度の竹に2cm間隔くらいで短い釘が打ちつけてあります。
それを全部梁に対して打ちつけていくのですが、実際にやってみると、ものすごい数の釘を打ちます。
おまけに、上向き作業がほとんどになってきますので、結構しんどいです。
翌日には筋肉痛でした。