ワラ漆喰?

「金指原の家」は、ほとんどの壁は土塗り壁。
関西では、最初の数年は中塗りで生活して、その後上塗りをする(何故そうするのかはよく解らない)、なんて話しを聞いて「金指原の家」でもそうしてみることにしました。

ただ・・・。
いろいろな理由から、台所のコンロはガスにしたのですが、火気を使用するということで壁と天井の仕上げを「準不燃材料以上」にしなければならないという法規制があります。

しかし・・・。
建築基準法には、土壁が不燃材料とか準不燃材料という記述がないのです。(土壁=防火構造ということなので、それ以上のことは書いてないだけなのかもしれないのですが・・・。)
それとは別に、台所は、いろいろなものをゴチャゴチャと置くので、土壁よりは漆喰を塗ってしまっておいたほうがいいのではないかということで、漆喰を塗ることにしました。

真っ白い漆喰では面白みが無いので、「ワラ漆喰にしよう」ということになったのですが、僕自身、メーカーのカタログでそういうものがあるのは知っていましたが、実際どういうののかは知らず、左官屋さんは「やったこと無いから、塗ってしまってどうなるか解らん」・・・と。
とりあえず、荒壁に混ぜたワラが残っているので、それを使ってみようと、強引に漆喰に混ぜて塗ってもらいました。


いきなり、台所に塗ってしまって、「失敗した」は怖すぎる・・・。という関係者一同の意見で、押入れで試し塗りをしました。

なかなかいい感じ。

というか、想像していたよりもはるかにいい感じに仕上がりました。
お施主さんも気に入って、台所の壁も、我流「ワラ漆喰」で仕上させてもらいました。

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モルタル床 イシウメコミ

「金指原の家」では、ダイニングとキッチン、トイレ、脱衣室は床をタイルにしたのですが、玄関の床はモルタル仕上げにしました。
建築主一家が今まで住んでいた家が、モルタル床で何の不自由も無かったことと、アプローチからのつながりが、モルタル床のほうが”しっくり”くるのではないかと思ったので・・・。

ただ、モルタルだけだと味気ないので、石を埋め込んでみました。
石は、特別に買ってきたものではなく、敷地に落ちていたものを拾ってきたものです。

ただ・・・。
私と、私の娘が”特別に”拾ってきて、丹精込めて洗いました。
なんのこっちゃ。。


まずは、左官屋さんがモルタルの床をつくっていきます。


しばらくしたら、石を埋め込んで、ハンマーで軽くたたいて、ちょうどいい高さまで調整します。
施主家族と、私たち家族で行いました。


最後は、左官屋さんに石のまわりをおさえてもらいました。


こんな感じ。

出来上がった。。と思ったら、いきなり土砂降りの雨が降ってきました。
関係者一同、あわててシートをかけて養生しました。

柿渋塗り

「金指原の家」では、窓の面格子を木製にしたので、格子は柿渋塗りにしました。
読んで字のごとく、柿の渋で、撥水効果や防虫効果などがあります。
ただ、効果は数年でなくなるので、定期的に塗り替える必要があります。

もっとも、木部はだんだん汚れていくので、気にしなければ、あとは自然に風化していくのを待つのみでも良いのですが・・・。


紙の温度」で、ペットボトルに入れて売っていたので、和紙を選ぶついでに買ってきました。1260円/L


バケツに入れると、こんな色です。
渋が金属に悪さをするといけないので、塗装用の缶でなくポリのバケツを使用しました。
臭いです。
室内に塗るときには、ある程度覚悟しましょう。


全体にまんべんなく塗ります。(今回は2度塗りにしました)
特に木口は、念入りに塗りました。
塗った直後は、あまり色がついて無いように見えますが、時間が経つにつれて茶色くなってきます。