割栗地業WS ~金指原の家~

地業は、基礎の下の地盤を作る大事な仕事です。

金指原の家では、家と同時に畑もつくっているので、畑から大量の玉石が出てきました。これをそのまま処分すると、処分費用がかかってしまうので、割栗石に使えば一石二鳥だと考え、割栗地業をおこなうことにしました。

しかし・・・、
最近主流の砕石地業に比べて割栗石を木端立てに並べる作業は手間がかかるので自分たちで行うことにしました。


朝一番の現場の様子。お施主さんが畑をつくる傍ら集めてくれた玉石を、基礎屋さんが真ん中に移動しておいてくれました。


根切底の様子。ベタ基礎なので、外周だけ溝が掘ってあります。


割栗石を立てて並べていきます。溝に入れた石を並べなおしているところ。


並べ終わった石をランマーという機械で突き固めます。基礎屋さんが見本を見せてくれているところ。私も突き固めさせていただきました。


出来上がり。

この後、目潰し砂利を入れて、基礎屋さんに再度転圧してもらいます。
今回のWSでは外周部の溝の部分だけ、割栗地業をおこないました。
土間の部分は、残った玉石と砂利を基礎屋さんに敷き並べて転圧してもらいます。

栗石拾い ~金指原の家~

新年早々、金指原の家の栗石拾いに行ってきました。

敷地内の畑にする場所から、栗石を拾い出し、その栗石を割栗地業に使います。

割栗地業とは、基礎をつくるときに、基礎の下に施す石(一種の地盤強化)のことで、玉石を木端立て(石の長いほうの辺が垂直になるように立てて敷き並べること)にして、基礎の下に敷き並べ、上からたたいて仕上げます。

最近では、いろいろな理由から、砕石で地業を済ませてしまうことが多いのですが、砕石地業と割栗地業では、基礎の浮力(沈んでいかない力と考えればいいと思うのですが)がずいぶん違うということも言われます。
今回は、どうせ玉石がごろごろでてくるので、これを使わない手は無いということで割栗地業を行うことにしたのです。

基礎工事(土工事)の中では、結構バカにならないのが残土処分(基礎を地中につくると、当然その体積分の土が排出されるわけで、それを処分しないといけないのですが、これを無計画に捨てると案外お金がかかってしまうのです)。
畑は、玉石や砂利を抜き取った後、土をさらに入れるということだったので、「畑の玉石を基礎の下に」「基礎の下の残土を畑に」ということで、入れ替えてしまおうと考えたわけです。

今日は、写真を撮り忘れてしまったのですが、結構な量の玉石が確保できました。
引き続き、お施主さんが畑づくりを進めながら、玉石を集めておいてくれるそうなので、基礎の根切土(基礎をつくる部分から掘った土)から出てくる玉石とあわせると、基礎下全面に敷き並べる量が確保できるのではないかと期待しています。(なんせ、足りなかったら買わないといけないので・・・。)


ということで、今月中旬くらいに、割栗地業WSを予定しています。
家づくりの工事に興味のある方は、ぜひご参加ください。
申し込みの詳細はこちら。
お気軽にお申し込みください。

畑づくり ~金指原の家~

「金指原の家」の畑づくりの手伝いに行ってきました。

というのは・・・。
以前、畑をつくるのに土に中がどんな状況なのか掘ってみたところ、玉石がたくさん出てきたので、「畑をつくるのだったら、その玉石を拾い出して、割栗地業に使ってしまおう。」などということを考えてみてしまったわけなのです。

金指原の家は、「家づくりの中で自分たちで出来ることは自分たちでやろう」をスローガンに、どうせやるなら、より良いものをということで、木造の教科書に載っているようなつくり方を実践してみようなどと考えていたりするのです。

工事のところどころでワークショップを開催しますので、そんな家づくりに関心のある方は、是非体験してみてください。
→まずは、メーリングリストにご登録ください。※現在はメーリングリストは募集しておりません。


長々と前置きを書いてしまいましたが・・・。

今日は、重機を借りての畑おこしです。(気合入ってます。)
昨日からの雨も、10時前にはあがり、急速に晴れ間が広がりました。
たくさん雨が降った割には、土の中は、あまりぬかるんだ感じも無く、意外と水はけがいいことが解りました。
こういう作業もしてみるものですね。

で、肝心の作業なのですが、基礎工事の前に移設しておかなければいけない樹木があったことが発覚(ただ単に忘れていたのですが・・・)。そちらの移植を優先させたので、玉石拾い作業は、思ったほど進めることが出来ませんでした。

また、敷地内にH=3.5mほどのヤマモモがあったのですが、温室をつくるのに邪魔になるということで、撤去することに。
しつこく、残そうと食い下がったのに、あっさり却下。無念。
変わりに、玄関脇のポーチ柱に使わせてもらうことになりました。(うまく使えるといいけど・・・。)

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バックホウを借りて畑おこしです。
なんと、うちのスタッフはバックホウを運転できる資格も持っているのです。
ほとんどは、お施主さんが運転していましたが・・・。


ヤマモモの変遷。
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こんな感じのヤマモモがありました。
残してもらおうと思って、下枝から、すっきりさせていたのですが・・・。

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あっさり却下。
枝葉は、すべて切り落とされ、こんな姿に。
お施主さんも手伝って、枝の片付けです。

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そしてついに、伐根されてしまいました。
バックホウが、威力を発揮しました。
作業が終わったころには、あたりは真っ暗です。

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玉石は、これだけ拾いました。
まだまだ、足りないので、また拾いに行かないといけません。
土の中には、まだたくさん埋まっているので、畑をつくりながら、お施主さんが暇を見ては拾っておいてくれるそうですが・・・。

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