またまた物件探し。

このところ、浜松まで行くのが日課のようになってしまっていますが・・・

程度の良い古屋付きの土地物件があったら、中古住宅よりも良いのではないかと思い、あえてそういう物件を探してきてみているのです。
築浅の中古住宅よりも、僕の仕事になる部分が多いというのもありますけど・・・。

もちろん、「土地+新築」というセットが一番なのですが、
今回、探してる土地が、ちょっと大きいこともあって、流通になかなか乗らないようなのです。
おまけに、造成されてしまった団地内の土地は、できれば遠慮したいというリクエスト付きだし・・・。
僕も、できれば造成されてしまった土地は遠慮したいので大賛成なのですが。。

で、今回こんな物件を探し当てたのです。

ボロボロに見えますが、差し掛け部分を取っ払ってしまって、外壁のサビサビ鋼板を張替えてしまえば、結構いけそうな外観だったのです。
前回見たときは、4物件ほど廻ったので、あまりのぼろさにスルーしたのですけど・・・。
土地も広いから、高いし。

ただ、傾いてないし、外からちょっと覗いてみた感じは、ちょっと手を加えて、水周りを増築すれば、まだまだイケル?なんて、夢を膨らませながら、不動産屋さんに連絡をして、中を見せてもらったのです。
「あそこを、こういじって、こんな感じで・・・」なんて考えていったのですが・・・。
中は、かなりひどかったです。
シロアリにもやられてました。
多分、北半分は、床は全滅。土台や、柱もあやしいかも。
天井裏や、壁なんかをチェックしても、かなりの安普請のようだし・・・。

ということで、
「ここだったら、解体して新築のほうが、将来的に見たトータルコストは低いのでは・・・」という結論に至ったのでした。



ここも、なかなかのグッド・ロケーションだったのですが・・・

何かが足りないものです

昨日見に行った土地は、物件情報では、かなり良く感じていたのですが・・・。

物件情報から得られたマイナス要因としては、狭い前面道路、墓地の横、築40年の古屋あり、斜面の途中。
だが、相場の半額程度の価格は魅力的。
斜面で宅地として使い物にならない土地が多いので安くなっているのなら”即買い”と思って見に行きました。

南垂れの斜面は、最高の景色だった。
眼下の町から、浜名湖まで見渡せる。

家は、やはり古い。鋼板瓦棒ぶきのちょっとしょぼい感じ。
しかし、木の下見板の外壁は案外しっかり管理されてる感じ。

やはり、昭和30年代までの建物は、いい感じのものが結構多い。なんて感心しつつ・・・。

これを、リフォームして。なんて思ったのですが。

しかし。
敷地まで車が入っていける道路がないのです。
前面道路の巾は2m弱。
人がすれ違うのがやっとといった感じの路地。おまけに斜面。

自動車の問題は近くに月極め駐車場を借りつつ、駐車場として使えるくらいの土地を入手すればいいという話になりました。

僕の家を探してるんだったら、即決しました・・・。
しかし、歳をとって、どちらかが動けなくなったら、この小さな路地を車まで運ぶのは辛いだろう・・・。という意見が。

おまけに、都市計画区域内といえども、周りは半分以上が畑。
いつ、道路が通るのかも定かではありません。
道路が通ってくれなければ、建替えもままなりません。

一同、一気に購入意欲が萎えてしまったのでした。
100%申し分ない。という物件は、なかなかないのでしょうが、安い物件にはなにか裏があるものです。



眺望は、すばらしいのですが・・・。
さて、どうしたことか。

個人的には、まだあきらめきれない気持ちがあるのですが。

自分でできる事は自分で

家をつくるときに、気になるのが予算。
でも、こだわりのあるところは譲りたくない。
そんな悩みって、どこかででてくるんじゃないかと思います。

予算は限られているけど、既製品ばかり使って、他の家と代わり映えしないのも、なんか切ないもの。
そういった場合には、夢想舎では「できるところは自分でつくってみたらどうですか?」と提案してみたりしています。
ただ、つくる人自身の手先の器用さというのが出来上がりに反映してくるので、なかなかそこまで踏み込んでくる人もいないのですが・・・。


こちらのお客さんなんですが、建売住宅を買ったが、せめて家の外回りはちょっとこだわりたいということで依頼がありました。

設計事務所にしてはちょっと変わった部類の依頼なのでしょうけど、夢想舎ではどちらかというと建物の外のほうに重心を置いているので、こういう仕事にもよろこんで対応します。

そこで、いろいろ検討していくのですが、小規模工事なので、通常の住宅設計するよりもさらに予算が厳しいことは言うまでもありません。
ただ、すべて既製品というのもやはり切ないですよね。
で・・・、お客さんも器用そうなので、鉄骨だけ専門業者さんにつくってもらって、木の造作材は自分で施工することにしたのです。

紆余曲折を経ながら、出来上がった自転車置場ですが、素人仕事には見えないでしょ。

自転車置場の(写真の)右側の鉄骨には、これから、お子さん用のブランコを作るとのこと。
そういうことができるのが、自分で考え、自分でつくることの良さなんじゃないかと思います。

プロの知識にサポートしてもらいながら、自分だけのものを自分で作る。
そういうつくり方をする人が増えていくと、素敵だと思います。