ワラ漆喰?

「金指原の家」は、ほとんどの壁は土塗り壁。
関西では、最初の数年は中塗りで生活して、その後上塗りをする(何故そうするのかはよく解らない)、なんて話しを聞いて「金指原の家」でもそうしてみることにしました。

ただ・・・。
いろいろな理由から、台所のコンロはガスにしたのですが、火気を使用するということで壁と天井の仕上げを「準不燃材料以上」にしなければならないという法規制があります。

しかし・・・。
建築基準法には、土壁が不燃材料とか準不燃材料という記述がないのです。(土壁=防火構造ということなので、それ以上のことは書いてないだけなのかもしれないのですが・・・。)
それとは別に、台所は、いろいろなものをゴチャゴチャと置くので、土壁よりは漆喰を塗ってしまっておいたほうがいいのではないかということで、漆喰を塗ることにしました。

真っ白い漆喰では面白みが無いので、「ワラ漆喰にしよう」ということになったのですが、僕自身、メーカーのカタログでそういうものがあるのは知っていましたが、実際どういうののかは知らず、左官屋さんは「やったこと無いから、塗ってしまってどうなるか解らん」・・・と。
とりあえず、荒壁に混ぜたワラが残っているので、それを使ってみようと、強引に漆喰に混ぜて塗ってもらいました。


いきなり、台所に塗ってしまって、「失敗した」は怖すぎる・・・。という関係者一同の意見で、押入れで試し塗りをしました。

なかなかいい感じ。

というか、想像していたよりもはるかにいい感じに仕上がりました。
お施主さんも気に入って、台所の壁も、我流「ワラ漆喰」で仕上させてもらいました。


この日は、内部の中塗りの作業も。


どんどん仕上げていきます。


小舞窓の丸いところは、型を当てての仕上げ。
想像していたよりも、きれいに、ピシッと仕上がりすぎているところが、個人的には何か・・・。な感じなのですが。


外部の中塗りも。

7月終盤の暑いさなか、ご苦労様でした。

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